chapter 5~ chapter 5 “先生のこと” ~ 小学6年生の時の先生は嫌いだった。 化粧が濃くて、上品ぶった笑い方をする女の先生。 3者面談の時に先生が私の母親にこう言ったのを覚えている。 「お友達に馴染めないようで困っています。」 “馴染めない” 確かにその通り、馴染んではいなかった。 でも「馴染めない」のは私のせいですか? “お友達に馴染む事が出来ないお子さんです” 私がいけないんだろうか。 私が他の子と比べてそんなに劣っているんだろうか。 いつから私は人に嫌われるような子供になってしまったんだろうか。 前居た学校では何も考えなくても馴染めた。 戻りたかった。前の学校の友達に会いたかった。 前の学校の友達が数人で遊びに来てくれた時は泣くほど嬉しかった。 電車やバスを乗り継いで遊びに来てくれるほど 私はちゃんと友達に好かれる事の出来る子供だと思えた。 でもその友達はみんな帰ってしまう。私の通う学校にその子達はいない。 お土産に、ともらった小さなぬいぐるみを見て泣く日々が続いた。 ◆chapter 5について(日記) へ ◆中学時代 へ ジャンル別一覧
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